
2016年11月22日オープンのお店。場所は藤沢の用田交差点から北上し、新幹線のガードをくぐった先の右手。店主さんは家系総本山・吉村家直系の「まつり家」(2015年11月閉店)の店主を務められた女性。よくぞこの立地で…というのはまつり家もそうでした。
12月下旬の訪問。真新しい店内はカウンター6席+テーブル2卓4席、製麺室もあり。券売機はなく、口頭注文の後会計式。

メニュー。家系は捨てて、淡麗系の醤油味と塩味という展開。

麺やスープ、タレについての口上。
ご夫婦らしい年輩男性と中年女性、女性がサブで動いていますが、この方が元まつり家の店主の方ですね。通り一遍の挨拶や発声はあるものの、覇気が感じられず仕方なしに言っているように聞こえます。また、客席側を向いても出来るであろう盛り付け作業を二人で背を向けて行っており、なんだかなぁ。注文は一度に2杯ずつしか作らず、それは3人客でも同様。

塩わんたん麺(900円)

飯田商店などを連想させる典型的な神奈川淡麗系のルックス。厳しいようですがオリジナリティは微塵もありません。

スープは鶏ベースにさば節らしき魚節を効かせたもの。しかし、じんわりにも程があるだろうというほどあっさり薄味で、パンチやコク、旨味が圧倒的に不足しています。それでいて卓上調味料はブラックペッパーのみという仕打ち。

自家製の細麺も、滑らかなストレート麺が主流のこの系統としては珍しい、白河系のようなやさしいタッチの縮れたものですが、特に風味に優れるでもなく、何より柔く、コシもない相当に緩い食感。

チャーシューも方程式通りの鶏&豚、鶏チャーシューはふっくらしっとりしており好み。

ワンタンは薄皮のもの。

ふわりとした餡は鶏肉メインでしょうか、ジューシーで旨味が閉じ込められており、なかなか。

駐車場案内図。
他店での実績がある店主さんだけに期待し過ぎたのかも知れませんが、あらゆる面で魅力を感じることが出来ませんでした。まだ開店から間もなく試行錯誤している段階かも知れませんが、陸の孤島のような立地でいて実は車で10分も走れば多数のライバル店があるエリアだけに、この出遅れがどう響くか…と思います。
麺や一峯
住所 神奈川県藤沢市用田1038-27
電話
営業 11:00~15:00
定休 月
駐車場 あり(計8台、本文画像参照)