
数寄屋橋の東急プラザ銀座の地下2階に、2016年3月31日にオープンしたお店。地下フロアは地下鉄・銀座駅と直結しています。個人的にこの場所は「旭屋書店」や「クルーズクルーズ」が店子で入っていた「東芝ビル」の記憶ですが、銀座もすっかり変わりました。9月13日(火)、nextさんと共に訪問。
店名の通り「ふぐ」で出汁を取る、日本初どころか世界初のお店ということらしく、この店のためにちゃんとふぐの調理士免許の持ち主がいるのだとか。銀座 鴨そば 九代目けいすけ@東銀座で見かけたスタッフの人がいました。店内はカウンター7席+テーブル18席と、テーブル席中心。女性客が大半。

券売機。一番安いメニューでも1,000円、一番高いといわゆる「全部乗せ」のらーめんにお茶漬けをセットした2,100円!

ふぐだし醤油らーめん(1,150円)
「関ヶ原たまり」など高価な醤油を使っているためか、醤油は塩味より150円お高い設定。

提供スタイルも「九代目鴨そば」と似通ったもの。別皿はすだちと柚子胡椒。わさびと書いている人もいますが、柚子胡椒のはず。

側面にはふぐが描かれており、お茶漬け用の注ぎ口が付いた異形の丼。いいお値段しそう(汗)。

きれいな見た目通りの上品なお味で、出汁感もしっかり出ています。これはいただいたことのない味。ただ、淡白なこともあって滋味深くはあるがその味に驚きはなく、「へぇ、ふぐをらーめんにするとこういう味になるのか…」というのが率直な感想。
たまたま自分自身はふぐ料理の店に定期的に訪れる機会があるのですが、そこのどれとも被っていないというか、ふぐで出汁を取ることを最大の目的とする発想は、ふぐ料理店にもないのではないかなぁ。

麺は全粒粉のふすまが見える細ストレートで「九代目鴨そば」と似た印象ですが、あちらで感じたようなスープとの違和感はありません。

具は穂先メンマとネギだけがかろじてらーめんの体を保っていますが、他には昆布〆ふぐの切り身に白菜など、春菊や豆腐なども連れてきたくなる顔ぶれ(笑)。

ふぐだし潮らーめん(1,000円)

こちらはnextさんの注文。

少し味見をさせていただき、それぞれ良さがありましたが、nextさんも自分も「塩>醤油」の評価。塩(潮)は店名にもなっていますしね。余談ですが、個人的に「魚介(魚貝)の清湯」は塩の方が印象が良いことが多い気がします。
それはともかく、どちらにしてもけいすけですからソツなくまとめられていますが、「らーめん」というよりは「麺料理のひとつ」といった印象で、ふぐが美味しいらーめん作りのための「手段」ではなく、ふぐを使うこと自体が「目的」になっているようなところも含めて、個人的にはやや釈然としないかな。
それに一般的にも話のネタとして「一度食べてどういうものか知れば十分」と思われそうで、そうリピーターが付きそうには思えませんが、人によっては「ちょっと変わっていてちょっと良いものがそこそこの値段で食べられる」という価値を見出すのかも知れません。
もっとも、お茶漬け込みで完結する料理のような気もして、らーめんだけで四の五の語るべきではないのかもと思ったりもしました。お茶漬けにすると焼き石の投入などのイベント(?)もあるので、らーめんを「丼一杯で完結する食べ物」ではなく、コース料理のような見せ方をされても楽しめる人向けだと思います。
ふぐだし潮 八代目けいすけ
住所 東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座B2F
電話 03-6228-5033
営業 11:00~23:00(22:45LO)
定休 不定休(東急プラザ銀座に準ずる)
駐車場 あり(利用金額に応じて駐車料金割引サービスあり)
- 関連記事
-
- 中華そば 共楽@銀座一丁目「ワンタンメン」
- ふぐだし潮 八代目けいすけ@銀座 「ふぐだし醤油らーめん」
- たいめいけん らーめんコーナー@日本橋 「ラーメン」
- ちよがみ@東京ラーメンストリート 「醤油中華そば」
- ソラノイロNIPPON@東京ラーメンストリート 「江戸式中華そば」