
8月13日(土)訪問。2016年5月10日オープンのお店。元「まつり家」で現「藤澤家」のすぐ裏手に位置し、土地勘のない者からすれば「よくぞここでオープンしたな」と思うような住宅街ど真ん中のロケーション。店主さんはご近所の「らーめん夢中」にいらした方とか。

真新しい内外装から店名ロゴまで、プロによるデザイン&プロデュースでしょうか。入口脇には製麺室があります。

メニューは「醤油らーめん」と「塩らーめん」、トッピングの種類も極めて少なく簡潔なメニュー展開。大盛の麺量が切りの良い「1.5玉」ではなく、「1.6玉」相当なのが珍しい…?

カフェ風でお金がかかっていそうなシャレオツな店内は、食事ができるのは調理場を囲むL字のカウンター8席のみですが、他にやけに広々としたウェイティングスペースがあります(「ウェイティングルーム」と言っても良いかも)。
その気になれば10席くらい置けそうなそのスペースにテーブル席があれば小さな子連れでも気楽に来られて良さそうに思いますが、お店側にも事情があるのでしょう(住宅街ゆえでしょうか)。若い店主さんと、ちょっと愛想のない助手の男性で切り盛り、ひょっとしたらご兄弟…?違うか。

醤油らーめん(750円)

店側の口上によれば、スープは丸鶏、鶏ガラなどの鶏清湯スープと、昆布・煮干・鰹節などの数種類の乾物による魚出汁を注文後に手鍋で合わせるダブルスープとのこと。

…なのですが、第一印象は「ラード?」と思うような豚の味。とはいえこだわりの鶏清湯スープに敢えてラードのフタというのも考えづらいので、豚バラロールのチャーシューから染み出たものだったのかも知れません。それが制作側が意図するものかは分かりませんが、それにより今流行りの「鶏油+鶏清湯+魚介」とはいくらか印象を異にしています。
出汁の味わいは徐々に魚介系に移ろい、カエシも醤油感は出ていますが、全体的に抑揚は少なく穏やか。個人的にはもう一味欲しい気がします。無化調。

自家製の中細麺はモッチリしてコシがあり、風味も良し。麺量は150gと標準的ですが、切立丼の形状もあってかトータルのボリュームはやや控えめ。トッピングは前述のチャーシューと拍子木メンマ、白・青のネギとかいわれ大根。
そこかしこに抜け目がなく、好意的に捉えれば完成されているのですが、裏を返せば面白味や個性、人間味や気概といった魅力に欠けるようなところがあり、店構えだけでなくらーめんもだいぶ「今売れる要素」に傾倒している気がします。さらにそういう目で見るからか、店内の掲示された口上に並ぶ「加水率、濃度計、塩度計、温度管理…」云々の御託も、情報ありきで食べさせようとしているようで、そこまでこだわりをひけらかさなくても良さそうに思えました。

駐車場は店舗前1台と右隣の「牛たん良助」の前が空いていれば駐車可、それからお店の前の道路を隔てた月極駐車場の指定場所7台分です。

藤澤家から同店を望む。
自家製麺 らーめん工房 縁
住所 神奈川県藤沢市遠藤934-19 亀井ビル101
電話
営業 11:30~15:00/18:00~21:00(木曜日は昼営業のみ)
定休 月
駐車場 あり(本文参照)
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