
2013年7月に横浜上麻生道路沿いにオープンした家系総本山・吉村家直系店。今にして思えば、この界隈の激戦区ぶりに拍車をかけることになったきっかけのお店だったようにも思います。店内はL字というよりV字に近いカウンター18席、ほぼ満席で推移。接客がかなり良く、好印象です。

店内右奥にある券売機。今どき640円スタートは嬉しいですね。

おなじみの現金トッピングも多数、安くてお得だと思います。

きれいに並べられていた卓上調味料は8アイテム。種類が多い同業他店と比べると数種類少ないでしょうか。
さて調理の様子を眺めていると、麺茹では大きな茹で釜に8人前の麺を同時に投入し、茹で上がったら1人前ずつ平ザルで掬っては湯切りを行い、丼に投入して行く方式。
家系ではよくある光景ですが、あらためて考えるとこの方式は茹で加減にバラつきが出やすいだろうなぁ、などどぼんやり考えていたところ、8人前のしんがりで自分の注文分のラーメンが運ばれてきました。着席からおよそ15分後のことです。
しかしそこで想定外の事件が発生。運んできた男性スタッフの方に「お客様の分の麺が足りなくなってしまった。不足分を今から茹でるので先にこちらを召し上がっていてください」といった内容のことを告げられ、丁重に謝られました。
つまり、テボを使わず多人数分をまとめて茹でるために、丼に振り分ける麺の量は目分量。しかも「かため」「ふつう」「やわめ」など硬さの指定により麺上げにタイムラグが生じるため、こうしたミスが起こりうるのですね。
それを正直に申告してくれたのは大変結構だと思う一方で(言われなければ麺が少ないことは気づかないかも知れない)、それはプロとして犯してはいかんミスでしょう、とも思ったり。
余談ですが後から思うとおそらく自分だけが「ふつう」で、あとの7人分は「かため」のオーダーだったということかも知れず、そうだとするとその偏り方も驚きですが。

ラーメン(640円)※麺少なめ
好みはすべて「ふつう」でお願いしています。

スープは醤油が攻撃的な吉村家や横横家あたりと比べるとだいぶマイルドなバランス。豚骨の野太さより鶏ガラの方が勝っている感もあり、これを「食べやすい」と感じるか「インパクトが弱い」と捉えるかは好みによるところでしょう。

おなじみ酒井製麺の中太麺、上記の事情もあってかやわめな仕上がり、それゆえかモチモチ感やコシを頼りなく感じます。

豚モモスモークのチャーシュー。これは良かった。

そして数分経ってから不足分の麺が登場。お詫びのチャーシューと海苔付きです。

後から出てきた麺ですが、こちらは一転してかための茹で加減。まぁそうなりますよね。替え玉のように最初の麺がなくなるまで待っているわけにもいかないのですぐに丼に投入しましたが、新旧の麺で見るからに状態が違うことが分かると思います。んー、カオスなラーメンになってしまった…。
その件は不問としても、吉村家直系としては物足りなく感じる部分もちらほら。近所にあればリピートするかも知れませんが、そうでもなければわざわざ出向くほどではなさそうに思いました。あと店の前に路上駐車(当然駐車禁止の場所)して来店している人が結構いたのも個人的には気になるところです。
食べたもの ラーメン(640円)
訪問日時 2014/04/26(土)14:07
満足度 保留
ラーメン 末廣家
住所 神奈川県横浜市神奈川区六角橋1-14-7
電話 045-642-3400
営業 11:00~21:00
定休 日
駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)
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当然作り直すべきですね。
色々な意味で『ユルさ』が顔を出してしまったのでしょうか。
そうなんですよねぇ。
実際に食べてみて「麺の場合はナシだな」と感じました。
この対応は二重、三重のミスを重ねていると思います。
最初の麺も一見の自分には言われなければ
気づかないであろうくらいの量があったので
正直に言ってくれたことはポイントアップだったのですが。
結構待たされたうえで作り直しというのもしんどい場合があるので、
こういうケースはまず客にお伺いを立てるのが良いのでしょうね。。
しかし、最近久しぶりに末廣家に食べに行ったら別の店かと思うほどほどスープが濃くまろやかな味になっていました。
吉村家より美味いです。
家系はブレますよね、1日の営業の中ですらも。
その当たり外れも楽しむラーメンかも知れないと思うほどに…
機会があれば足を運んでみたいと思います。
コメントおよび貴重な情報をありがとうございました。