
東京メトロ「三越前」駅B6出口から人形町方面へ50mほど、ちゃんぽん由丸の並びの雑居ビルの1Fにあるお店。2013年11月4日オープン、「和」を強くイメージさせる店名ですが、どういう意味なのでしょう。

ビルの共有スペースの先に券売機があり、その扉の奥が店内です。出入口の扉はベニヤ製で、開閉時の「バタン」というチープな音がトイレの個室扉級で悲哀を感じさせます(^^;

お品書きと…

券売機。

隠れ家的な店内は奥行きがあり、カウンター8席+運河が見えるテーブル2卓8席、先客6名、後客1名。シックな雰囲気。

支那そば(800円)

このビジュアルから鏡花@立川っぽさを感じていたのですが、店主さんはBASSOドリルマン出身とのことで大ハズレ。

店側の解説によれば「比内地鶏のスープと厳選した魚介でとった和出汁を合わせ、秋田の手造り純正醤油で仕上げた」という無化調のスープ。鶏は思いのほか仄か、たまりっぽい醤油ダレが香ばしく香りますが、次第にそれらは節系を主とした和出汁に吸収されていきます。表面の油もあっさりしたもので(非動物油脂…?)、良く言えばじんわり、逆に言えば線が細く、そばつゆ的な印象を受けるスープです。日本橋的…でしょうか?

「四種の国産小麦を使った自家製麺を平打ちで…」という麺はスベスベでコシがあり、稲庭うどんやきしめんのような喉越しの良いもの。「ちくごいずみ」という品種は初めて聞きましたが、うどん専用粉らしいですね。

チャーシューはいずれも大きく厚みがあり肉感たっぷり。

さらには小さな鶏肉まで。

「醤油を効かせた繊細な出汁の世界」といったらーめんで、美意識は感じられましたが、ラーメン好きには中毒性は得にくい気がします。
スープに関しても麺に関しても、薀蓄に登場する素材等から自分自身が勝手に作り上げた先入観や期待感が邪魔した気もしますが、「思っていたものとは違った」というのが正直なところでした。「濃い出汁そば」の方が良かったのかなぁ…。
食べたもの 支那そば(800円)
訪問日時 2014/01/30(木)13:50
満足度 ★★★★★★☆☆☆☆
日本橋製麺庵 なな蓮
住所 東京都中央区日本橋室町1-8-7 東信室町ビル1F
電話 03-3516-6288
営業 (月~金)11:00~15:30/17:30~21:30
(土)11:00~15:30
定休 日
駐車場 なし
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覗いてみたい・・・^^
いつもながら素敵なレビュー。東京のラーメンは食べる機会少ないですが、興味が湧きますね^^
こちらいろいろいただきました。
(この為G麺などの年越し食べれませんでしたが)
濃い出汁そばはフライドガーリックなどのって
この店の独自性はでてるように感じましたが・・
おじさんの私には支那そばの
「醤油の効いた繊細な出汁の世界」
どちらかと言えばこちらの方が口に合いましたかね・・(笑)
最近「またおま」と言いたくなるほど流行りの
鶏油をバッチリ効かせた清湯系かと思いきや違ってました。
神奈川ではあまりお目にかからないタイプかも知れません。
連食2軒目だったせいか繊細な出汁の世界の
出口には辿り着かず引き返してきた感じでした(^^;
いただいたコメントの行間から勝手に察したところによれば
やはり少々微妙な感じでしょうか…
比内地鶏とか全粒粉とかの予備知識がなければ
また違った感想になったような気がするんですけどね。
とは言え一度では判断してはいけないような気がしました。
ましてや角中中華そばからの連食などもってのほかですね(苦笑)