
千葉遠征2軒目はこちら。2011年5月オープン、TRY認定ラーメン大賞の「しょうゆ部門新人賞」ほか、千葉とほぼ無縁の自分でもたびたびその名を聞くお店。兄弟での経営で、お兄さんは「渡なべ」「せたが屋」、弟さんは「七彩」といった都内の有名店で修業後、地元に戻っての開業。

「ばくばく」の名は「麺」の「麦」の部分に由来するのだそう。開店時間直前に到着で先客7名、店内はカウンター7席+テーブル4卓、後客2名、食券制。

メニュー。お店の本当の推しは「醤油らーめん」だそうですが、工業地帯という土地柄か、つけ麺の方がよく売れることもあり、現在は「濃厚つけめん」を前面に押し出しているのだとか。

券売機。「濃厚つけめん」「濃厚辛つけめん」「煮干し醤油つけめん」「醤油らーめん」の4本立て。

助かる解説(笑)。補足ですが、つけめんもらーめんも無化調とのこと。

醤油らーめん(680円)

醤油らーめんはいわゆる淡麗系。スープは比内地鶏のガラ、親鶏の丸鶏、サンマ節、羅臼昆布、本枯鰹節でとり、タレは2種類の生醤油と再仕込み醤油を使用。表面のスープをすくうと煮干しを思わせるフレーバーをかなり強めに感じますが解説によるとスープに煮干しは使っていない模様、すると香味油でしょうか…?しかし、そこから徐々に弓削多醤油と鶏の繊細ながら芳醇な旨味にシフトしていくのが本領と思われ、きれいに丸く収まる印象です。

自家製の細麺はしなやかながら適度なざらつきがあるもの。美味しいですし、理想とするものが垣間見られるような気がする麺です。具は肩ロースを低温調理したチャーシュー、穂先メンマなど。どちらも美味。

特製濃厚つけめん(950円)

濃厚つけめんのスープは豚足、げんこつ、もみじ、煮干しでとったもの、タレは濃口醤油にサバ節、昆布、数種類の調味料を加えて火入れしたものとのこと。よくある濃厚豚骨魚介のタイプなのですが、とりわけサバ節と思われる魚介が相当トゲトゲしており攻撃的なのが「渡なべ」的であり樹庵テイスト、とは同行者の弁。僕もこれは苦手なタイプで「らーめんは品が良いのに、なぜつけ麺はこうなってしまうのか…」というのが率直な感想です。

国産小麦にこだわりもっちり感を出すためにうどん用の粉とローストした全粒粉をブレンドしたという極太の麺も、ありがちなタイプに感じられます。「特製」はチャーシューが煮豚と低温調理の2種類でした。

総評としては「東京湾の向こう側で食べられる都内の味」。つけ麺は完全に嗜好に合いませんでしたが、同じ人間が食べたときに対極の感想になる2つのメニューを有するというのは、商売上武器になるのかも知れないと後から思いました。
訪問日時 2013/11/02(土)10:55
食べたもの(1)醤油らーめん(680円)
満足度 ★★★★★★★★☆☆
食べたもの(2)特製濃厚つけめん(950円)
満足度 ★★★★★☆☆☆☆☆
自家製麺 ばくばく
住所 千葉県木更津市潮見5-1-30
電話 0438-36-6645
営業 (平日)11:00~15:30/17:30~20:00
(土・日)11:00~20:00
定休 月
駐車場 あり(店舗前指定場所11台)
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今年の春仕事の関連で木更津に行く機会がありましてお伺いしました。
路地裏男さんの表現
「東京湾の向こう側で食べられる都内の味」。
まさしくこちらがピッタリあてはまるなと共感したお店でした。
自分が好きで行ったので良いのですが、
都内でめずらしくない味だけに複雑な気持ちになったのも事実で(^^;
ただつけ麺の方が売れるから…というエピソードを聞くと、
今後は地域性も視野に入れた方向にシフトしていくかも知れませんよね。