
数寄屋橋の「モザイク阪急銀座」の裏通り沿い、担々麺で有名な「はしご本店」の隣に2010年10月オープンしたお店。オープンから日が浅いながらすでに銀座ナンバーワンの呼び声もあるようで、「行列店」として取り上げられることもしばしば。
あっ、今日の記事は文句多めなので、そういうのが嫌いな方はご遠慮ください。。
僕が訪れたのは昨年の12月22日(木)の19時過ぎ。そのとき外待ち5名で、忘年会シーズン&クリスマス直前だというのにこれだけ並んでいるとは思いませんでした。さらに列が進むと、狭い店内にも3人くらい待っていることが分かりました。

待つことしばし、行列の先頭付近まで辿り着くとお店の人から店内の券売機で食券を買うよう指示が出ます。店内は煮干しの良い香りと、銀座でも違和感を覚えない落ち着いた「和」な雰囲気で、美味しいものが出てきそうな雰囲気があります。
しかし、いかんせん回転が良くありません。
いや、少なくとも回転率を上げようと努めているオペレーションではないのです。
というのも、客が席に着くのとさほど変わらないタイミングでその客の麺を茹で始めるので、客は席に着いてからもしっかり待たされます。しかもつけ麺は茹で時間10分程度かかる太麺、注文の大半がそのつけ麺…、待たされるはずです。
そしていざ席に着いてみると席間がきわめて狭くまともな荷物置場もないので、銀座で買い物をした後に寄ろうなどとは思わない方が良さそうです。カウンター7席、カネジン食品の麺箱が目の前に見えます。

中華そば並(750円)
結局品物にありつけたのは並び始めてから43分後でした。これでも中華そばだからまだ良くて、僕より前だったつけ麺の人はさらに待たされていました。そんな状況なので写真もほどほどにして食べ始めます。
表面を油膜が覆ったスープはアツアツ、軽い感じの油なのでコテコテではありませんが、それなりにオイリーです。ダシは動物系に煮干しがふんわり効いたもの、カエシには白醤油を使用しているのか、色同様に味付けも控えめ。パンチはありませんが上品でこれはこれで美味しいです。
麺は喜多方とか白河のようなちぢれにひねりが加わったちぢれ麺。軽快なぴろぴろ感とモチモチ感が良いです。
チャーシューは脂気が少なくこれまた旨味控えめの薄切りのバラ肉が5枚、コリコリのメンマ、青菜、うずら、ナルト、シャクシャクの刻みネギと刻み玉ねぎ。
優等生タイプの一杯で銀座の街にはマッチしている印象なのと、内容と価格のバランスが銀座においては良心的だと思います。しかし、わざわざ出向いて、たっぷり並ばされてまで食べるようなものではないと思います。
何しろ席数が少ないだけでなく、あれだけ狭くて居心地が良くないのに、店側に回転率を上げる姿勢が感じられないのは感心できません。自分のすぐ背後で人が待たされているところで食べるのは気持ちの良いものではありませんし、食べるのが速くない人にとってはプレッシャーでしょう。
したがって「行列ができる店」というより、「(結果的に)行列を作ってしまっている店」というのが僕の捉え方。でもどうしてこれだけ持ち上げられているのか考えると、「銀座における相対的な評価」ということなのだと思います。
なお、食べ終わった後はお隣の「はしご」にハシゴ…、すればネタにもなったのでしょうけど、担々麺得意じゃないのでスルーしました(´・ω・`)
食べたもの 中華そば並(750円)
訪問日時 2011/12/22(木)19:17
満足度 ★★★★★★☆☆☆☆
銀座 朧月
住所 東京都中央区銀座6-3-5 第一高橋ビル1階
電話
営業 (平日)11:30~15:30/17:30~22:00
(土曜)11:30~15:30/17:30~21:00
定休 日
駐車場 なし
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