
さて、場所が分かりにくいラーメン屋は数あれど、ここはかなり上級者向けだと思います。住所を調べてだいたいの目星をつけて現地に向かったのですが、迷いに迷いました。簡単に言えば外国人墓地のふもとにある「元町パセオ」の裏なのですが、こんなところにお店が存在するの?と路地裏男もびっくりな路地裏にありました。

↑こんなところ。絶対にこの店を目指して行かないとたどり着かない場所だと思います。
店内はカウンター9席 先客1名、後客3名、オーダーは口頭で後払いです。「下前商店」というレトロな名前から勝手に栄屋ミルクホールのような店構えを想像していましたが、店内は意外と洒落た喫茶店のような雰囲気でBGMは「AORの神様」ことボビー・コールドウェル。
そんな捉えどころのない状況にキツネにつままれたような気分でいたら、肩から野球のカバンを提げていた僕に向かって若い店主さんが「野球やってきたの?シニア?高校野球?でもそんな歳じゃないよな」と声をかけてきました。「草野球ですよ」「そうだよな。どこでやってるの?」って良くも悪くも噂通りの口調です(*´д`)y―.゜
店主さんはザ・ラーメン屋@海岸通の出身。と言っても僕自身、先日ラーメン好きの草野球仲間からその名前を聞かされるまで「ザ・ラーメン屋」の存在を知らなかったのですが。まだまだ知らないお店がたくさんあるなぁ。

ラーメン(630円)

油がほとんど確認できない、とても穏やかでやさしい味わいの正統派な一杯。無化調ではないようですが、だいぶ抑えめに感じます。

麺は細ちぢれ麺で啜り心地の良いもの。歯ごたえもあります。具は中華街で出て来そうな焼豚のチャーシュー、メンマ、ナルト、青菜、海苔、ネギ。どれも美味しく作られています。
この系統の一杯でも何らかの方法で味に主張を与えることは可能だったはずですが、敢えてそういう選択をしなかったように見受けられます。
でもこういうあっさり味のラーメンって特にブロガー泣かせというか一見さん泣かせというか、とにかく身近な場所にあって繰り返し食べてこそのものだと思うんですよね。ラーメンに限らず、味付けの濃いものが最初のひと口ふた口で「旨い」と思わせるインパクトがある一方で飽きが来るのも早くなりがちだったりするのとまったく逆の原理とでもと言いますか。こちらのお店でも「カレーラーメン」なるメニューが口コミで評判なのはその裏付けのような気もしますし。
つまりそれだけに今回の訪問だけでは何とも言いがたい部分も少なくないなと思いつつも、独断と偏見で★を付けさせていただく今日この頃だという言い訳がましいお話でございました。


野菜ラーメンは塩味だそうです。
食べたもの ラーメン(630円)
訪問日時 2009/07/26(日)17:21
満足度 ★★★★★★☆☆☆☆
下前商店
住所 神奈川県横浜市中区元町1-54-1 リブレ元町1F
電話 045-662-6588
営業 (火~金)12:00~21:00
(日)12:00~18:00
定休 月(祝日の場合は翌日)
駐車場 なし
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