FC2ブログ
    ノンジャンル系日記ブログだったはずが、今やほとんどラーメンブログ。何かの参考になることがあれば幸いです。横浜南部&東京都心メイン。
    優しく揺れる花飾り
    今日も新聞の切り抜きのご紹介です。

    なんとも僕のブログには似つかわしくないタイトルですが、昨日に続き親子愛というかなんというかまぁ、しみじみ「家族っていいよね」と思える、そんな投書です。朝日新聞8月17日朝刊生活面より。

    優しく揺れる花飾り

     「お世話になっている看護師さんにバッグをプレゼントしたいから、どれがいいか選んで欲しい」

     去年の夏、透析で通院を15年間続けている父が突然言い出した。趣味もわからないし、迷惑かも知れないよ、といくら説得しても、あげなければ自分の気が済まないと言い張る。

     父は頑固で、一度言い出したら聞かない。仕方なく、母と3人でお店に行った。顔も知らない人への品を選ぶのは難しく、悩む私に、短気な父が怒鳴った。

     「本当はお前にあげたいんだから、早く好きなものを選べ!」

     びっくりするやら、うれしいやらで、涙をこらえるのに必死だった。私に直接言うと遠慮するだろうからとの親心だった。父の世話を焼くため、2時間かけて通ってくる娘へのお礼の気持ちだという。

     父の粋な計らいに感謝しつつも、やはりバッグはいらないからと、小さな花がついたネックレスを選んだ。素直に喜ぶ私に「よかったじゃん」とほほ笑んだ父の満足そうな笑顔と、懐かしい三河弁が今も忘れられない。

     その父が、父の日を前に突然亡くなった。こんなにも早く、ネックレスが父の「形見」になってしまうとは思わなかった。小さな花飾りが、あのときの父の思いのように、優しく私の胸元で揺れている。

    (45歳 女性 主婦)

    関連記事
    コメント
    この記事へのコメント
    コメントを投稿する
    URL:
    Comment:
    Pass:
    秘密: 管理者にだけ表示を許可する
     
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL
    この記事へのトラックバック