一に【野球】、二に【らーめん】、三四が【スノーボード】で、五に【クルマ】!神奈川県  横浜市発、自称・日本一几帳面なO型男のなんでもあり日刊ブログ。別名「路地裏」。
ポルシェ930は僕らにいろんなことを教えてくれる(5)
ポルシェ930は僕らにいろんなことを教えてくれる(1)
ポルシェ930は僕らにいろんなことを教えてくれる(2)
ポルシェ930は僕らにいろんなことを教えてくれる(3)
ポルシェ930は僕らにいろんなことを教えてくれる(4)

過去4回に渡りお送りしてきたこのシリーズも今日で最終回になると思います。

シリーズの(3)ではクラッチミートのシビアさと車体中央にオフセットされたペダル配置の不自然さを、(4)ではトラックのようなダルなシフトフィールとパワーアシストがないステアリングの重さをお伝えしたわけですが、最後ですから今回はひとつ良いところを…、と思いましたがひとつ言い忘れていました。

エアコンです。

正確にはエアコンではなくクーラー&ヒーターなのですが、これが実に扱いづらい!

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冷風を出すには上の画像の赤の囲み部分2ヶ所を、温風を出すにはさらに画像には写っていない別のもう1ヶ所を操作するのですが、操作の仕方が複雑難解すぎて、長年オーナーの人でもよく理解していない人が少なくないと販売店のセールスさんもおっしゃっていたくらいです。

しかも普通のクルマであればヒーターの熱源はラジエターの熱なのですが、このクルマはレイアウトが特殊なだけに、熱源に排気の熱を使っています。(そう認識していますが、もし間違っていたら教えてください。)したがって車内を暖めようと思ってヒーターのバルブを開放すると車内に排気ガス臭が漂うことがあります_| ̄|○

しかも早く暖めたいからと風量を全開にするとコンプレッサーだかなんだかが「ブォ――――ッ!!」と大音量を発するのでせっかくの官能的なエンジン音も聞こえやしません。ただしヒーターの効きはなかなかです。

それに対してクーラーはよほど整備されていない限り、日本の真夏の使用に耐えられるレベルではありません。僕の930もクーラーはただの送風機と化しており、真夏の昼間など乗れたものではありません。

そんなこんなであらゆるものが機械として古めかしく、快適さとは程遠く実用性に欠けることは間違いありません。

しかしそれらを補って余りある代表格がエンジンフィールとそのサウンドでしょう。

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日本仕様の930カレラ最終型に乗るフラット6(空冷水平対向6気筒SOHC)は、3164cc、217ps/5900rpm、27.0mkg/4800rpmのスペック。絶対的に大パワーなわけではありませんし、自然吸気なのでドカンと背中を蹴られるような加速こそしませんが、低速からのトルクのモリモリ感はさすがだし、車重が1210kgと軽いこともあって実際にはかなり速いです。0-400m加速も相当速かったと記憶しています。ちなみに5速100km/hで2400rpm、5速200km/hで5000rpm…、というのはどこかで聞いたナイショのお話です。

そしてそのエキゾーストサウンドを聞くと、このクルマのネガティブな要素はどこかに吹き飛んでしまいます。でも、クルマにあまり興味がない人を乗せたら「ディズニーランドのゴーカートみたいだ」と言われ、それはそれで共通点はあるし、妙に納得してしまいましたが…。

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僕がこのエンジンで見た目に好きな部分があるとすれば、このファン(フィン)ですかね。寸分の狂いもない精緻な造りにホレボレします。

そんなわけであまりの不便さに我慢を強いられブーブー言いながらも、今の時代、動かすのにこれだけコツが要るクルマに出会うことももなかなかありません。無事に発進できたときや、重いステアリングをねじ伏せるようにしてコーナーをクリアしたときの達成感みたいなものは他のクルマでは得がたいものなわけで、それらを喜びとして受け入れられたときにポルシェのオーナーになれたという僥倖をかみしめることができましたね。

おぉ、いつまで続くかと思いましたが5回目にしてようやくきれいに締めることができました。これで肝心の話題に進めるってもんです…。